たとえばあなたは街角で偶然、男性にぶつかってしまったとします。
「あ、すみません」と彼。見るとなかなかのイケメンです。
「あ、いえ」と少し頬を赤く染めながら答えるあなた。
「大丈夫ですか?」
「ええ」
とまあこんな感じです。ただし、これだけで恋に発展するのは、ちょっと難しいですよね。
でも、その男性に、たとえばビーチで再び出逢ったらどうでしょうか。
「あ」と彼。
「あ」とあなた。
「この前はどうも」
「いえ。でも偶然ですよね」
「そうですね。今日は仕事が休みなので友達と泳ぎに来たんです」
「そうだったんですね。私もお友達とさっき来たところで」
「じゃあ、ご一緒しませんか?」
「ええ、喜んで」
といった展開になったとしても、あまり不自然なことではないはずです。このように、偶然が2度続くと、その相手が運命の人に発展する可能性はぐっと高まることになります。
「でもそんな偶然、ドラマでもない限り滅多にないよ」
ですよね。滅多にないわけです。そしてだからこそ、互いに意識する切っ掛けと成り得るものなのです。
さて、今回はこの偶然を作り出すことによって、相手にあなたを「運命の人かも」と思わせる戦略をご紹介しましょう。
■偶然の出逢いは実は作り出すことができる
先の例のような偶然は、確かに稀なことであり、望んでできるものではありませんよね。でも、ターゲットに対する知識が、すでにあなたにある程度備わっていたらどうでしょうか。
たとえば、一方的に好きになってしまったターゲットが、学校や同じ会社の先輩とかね。そんな相手であれば、既に名前くらいは知っているでしょうし、その気になればターゲットに関するいろいろなことをリサーチすることはできますよね。
また、ターゲットにおいても、すでにあなたの事は知っているはずです。まあ、意識をしているかどうかはわかりませんけどね。
よって、いつも見かけるオフィス以外の場所において、そのターゲットと偶然を装って出逢うことができれば、それは偶然ではないものの、ターゲットには偶然として認識させることは可能となることになります。
「意味は分かるけど、でもどうやって?」
■ターゲットをリサーチできる関係性にあるのなら
ターゲットの情報をある程度、リサーチする立ち位置に居るのなら、その友人知人を介して、彼の立ち寄る場所や、週末に出向く場所などをそれとなく聞き出すことはできるはずです。
たとえば、ターゲットが頻繁に使うバーがあるとの情報を得ることができたなら、あなたはそのバーのカウンターで飲めばいいわけですよね。
まあ、狙ってすぐに会えるとは限らないわけですが、その場合でも、何度か足を運んでマスターとかとお話ができる状態になってしまえば、その後の展開もうまく運びやすくなるはずです。
でも、それが戦略であることは、誰にも話してはなりません。なぜなら、結果として作り出すのは、あくまでも偶然の出逢いなわけですから。
何回目かのそのバーで、カウンターに一人座ってカクテルを飲んでいると、バーのドアが開きます。そしてターゲットがやってくるわけです。
「あれ?」と彼。
「あ」とあなた。
「あれ?お二人はお知り合い?」とマスター。
ドラマにありがちであり、偶然にはなかなか得られないシーンですよね。でもこれは、あなたが必然として作り出した事象であり、種も仕掛けもあるわけです。
なおこの戦略、相手に気づかれたり、疑念を持たれたならすぐに停止することをお勧めしておきますね。ストーカーに間違えられてしまっては元も子もないので。
ということで、リスクもある戦略ですが、もし好きなだけでなんの進展もその可能性も見えないのであれば、一度だけ使ってみるのも良いかもしれませんね。