人は誰でも、褒め言葉には弱いものです。よってこれは、ビジネス交渉におけるクロージングにおいても用いられることがあります。
ビジネスにおいて何らかの契約を取る必要がある場合、顧客が最終的な決断を下す局面で、さりげなく相手を褒めます。すると、最終決断を優位性をもって進めることができる場合があるわけです。
なお、この戦略は、男を落とす際にも用いることができます。でも、ターゲットの男を落とす際には、ビジネス交渉とは異なり、ちょっとしたアレンジが必要となります。今回はその方法について、お話することにしましょう。
■男は女性からのプライドの刺激に弱い
各所でもふれてきていますが、男は女性に選ばれることで自分の遺伝子を継承する権利を得るものです。自分では子供を産むことができないためです。
このため、男の遺伝子には、女性に選ばれなければならないといったミッションが備わっています。本人の意思を超えた男が共通的に持つ本能的願望であるわけです。
さて、誰もが意識することなく持ち合わせる願望であるならば、これを刺激することで優位性を持つことができることになります。そしてこれには、男のプライドを刺激することがもっとも効果的です。
■男のプライドを刺激する褒め方
さて、では男のプライドを刺激する褒め方とは、どのようなものでしょうか。実はこれ、簡単な言葉によって実現することができます。というのも、褒め言葉の中に、オンリーワンの存在を認めていることをにおわせればよいからです。
「オンリーワン?どういうこと?」
これは、ターゲットである彼の存在が、あなたから見て特別であることを提示することです。たとえば、こんな感じね。
「あなた程の優しさを持った人、初めて」
「あなたみたいに仕事ができる人に、これまで会ったことがないよ」
■プライドの刺激により好意の返報性を触発
これらの言葉をさりげなくでも使っておけば、ターゲットはあなたに認められ、選ばれていることを本能的に感じ取ることになります。そしてこれに成功したのなら、彼の好意の返報性を触発する効果も期待できます。
ちなみに好意の返報性とは、簡単に言えば自分に好意を示してくれた相手に対して、好意を抱きやすくなるといった心理現象をいいます。
相手に対してオンリーワンと認めている意思表示なら、告白するよりも容易であり、また、さりげない部分で使うことができますよね。それでいて、相手の心の中に自分に対する好意の感情を芽生えさせることができるわけですから、これ、有効戦略として十分に使えるとは思いませんか?
これをしっかりと覚えておき、ここぞという局面でさりげなく使ってみてくださいね。意外なほどの効果を得られる場合があるものです。