夏の日の昼下がり、ある女性とカフェでお話をしている時の事です。
「輝けば男を引き寄せられるって、この前ナユタ言ってたよね」
「うん。まあね」
「で、輝くのって何でもいいから努力をすることだったよね」
「女性が必死に生きる姿って魅力的だしね」
「あー。やっぱ無理だわ」
「え?」
「だって、努力って言葉、私の辞書にはないし」
「私の辞書にはない」って言葉がオヤジ臭くて笑えますが、でもまあ、彼女の言いたいことはわかります。男を引き寄せたいとは考えているものの、そのために努力を重ねるのは面倒ということなのでしょう。
実はこの子、かなりの努力家であり、既に十分に輝いていて、周囲の男にも人気があるんですが、当人はそれを努力とは認識していないらしく、かなり的外れなことを言います。
でもここでは、彼女のお話に付き合うことにしました。
ということで今回は、「あなたがライバルよりも輝いて男にアピールできる場所とは」というお話をしてみることにしましょう。
■あなた得意なことは何ですか?
「つまり、努力せずとも輝きたいということだよね?」
「そうそう。それって可能?」
「まあね」
「教えて!」
目が輝くところを見ると、かなり真剣に知りたがっています。そこで一つの質問を彼女に投げかけます。
「ところで君は、何か得意なことってある?」
「うーん」と考えた後に彼女は言います。
「特には無いかな・・・」
<嘘だろ?>とボクは思います。
彼女は、歌がとても上手であり、何を歌わせても人を魅了するだけの歌唱力を持っています。プロであってもこれほどまでに上手い人は珍しいはずです。
「歌が得意なのでは?」
「ああ、あれは得意というより好きなんだよね」
なるほど。
さて、今回の戦略は、人がそれぞれ持つ得意な部分を用いて、簡単に輝いて、ライバルを圧倒する方法を組み立てていきます。
■得意なことで輝く場を考える
「で、得意なことがあれば、輝けるの?」
「うん。せっかく得意な部分があるわけだから、それを提示する場を考えれば、少なくともその場においてはライバルを圧倒することができるはずだよね」
「なるほどね・・・。でもどうやって?」
「君の場合は、歌を披露できる場であれば、どこででも誰よりも輝くことができるよ」
「え?そうなの?」
この彼女、自らの魅力にまったく気が付いていない点が、良いところでもあり悪いところでもあります。先日も、友人の結婚式で歌を披露した際に、ちょっとした話題になったことがあります。また、これを機に、彼女に惚れたという男を数人知っています。
彼女の良いところは、それをまったく意識していないところでしょう。また、悪いところは、せっかくの自分の魅力にまったく気が付いていないという点かもしれません。ま、同じことですよね。
■誰もが持つ個々の得意分野を役立てよう
さて、これをお読みのあなたは、「私は歌はうまくないし、本当にこれといった得意なことはないし」とは思われなかったでしょうか。
彼女のように得意というより、好きなことでも構いません。あなたもきっとそんな部分はあるはずです。
たとえば「計算は早いよ」とか「料理は好きだけど」とかね。「ピアノくらいなら弾けるけど」なんてのもOKです。
あなたが得意であったり、好きというものは必ず存在するはずです。そしてそれに関連する場においては、あなたは努力することなく輝くことができます。ライバルに優位性をもって男を引き寄せることができるのです。
よって、このような場は、積極的に活用すべきです。
「ねえねえ。私、計算は早いんだけど、どこで披露するわけ?人前で算盤でもやるの?」
いえいえ。そんな必要はありません。
たとえば、ターゲットがオフィスで簡単な計算に「合わない」などと嘆いていたら「ちょっと貸して」と、資料を見て暗算で瞬時に計算し、答を教えてあげるのも場の一つですよね。
あなたにとっては簡単なことですが、ターゲットは「すげー」と、あなたに惚れるかもしれません。ようは、自らの能力を、ターゲットのために役立ててあげる場があれば、それでOKです。
さて、いかがだったでしょうか。
今回の彼女のように、自らの能力や魅力にまったく気づいていない女性はとても多いように思います。
あなたには、人より優れた能力が必ずあります。その能力を披露することができれば、それはあなたの輝きの提示になります。また、それが相手にとって有益となるものであれば、その効果はさらに高まります。
あくまでもさりげなさは必要ですが、このさじ加減を意識しながら、ターゲットに提示することで、ライバルを圧倒する輝きを、あなたは手にすることができることになるはずです。